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  • 執筆者の写真nana

月シリーズ vol.2 月桃

更新日:2020年6月14日

月桃(ゲットウ)

強い日差しの中で、ひときわ艷やかで、扇のように大きく育ち、つやつやとした緑色の葉をつける植物。

遠くからでも、その姿は一目でわかるほど。


白と桃色から成るその花々は、南国らしい陽気な艶と華やかさを持ちます。

鈴なりとなる実は、桃色のシェル状の果実の中に、たくさんの美しい銀色の種を抱きます。


月桃は、主に九州南部から、沖縄などで育つ、大型のショウガ科の薬草。

沖縄では、サンニンという名で親しまれます。


特に沖縄や奄美大島では、その文化の中に深く根付き、なくてはならない神聖な伝統ハーブ。


例えば沖縄、旧暦12月8日は、カーサームーチーの日。

月桃に包んだ蒸餅をつくり、神棚や仏壇に供え、家族の健康や子どもの成長を願います。


鬼餅を蒸した後の残り湯は、玄関や家の周りに撒いたり、葉を十字形に組んで木に吊るすなどし、邪気が入らないためのお清めとしても使われます。


その芳香蒸留水は、香りを楽しむだけではなく


化粧水として、

フレグランスとして、

天然の防虫剤として、

目薬として、

時にお清めとして−


広く役立ち、愛されています。


ショウガ科ならではの、少しスパイシーなその香りはどこかエキゾチックで、色気を纏った独特の芳香。


その香りは、

ホルモン系の失調による不定愁訴や、更年期の不安やイライラ、産褥期の緊張緩和など、女性特有の悩みもサポート。


近年では、抑うつ効果が認められており、よもぎと共に、心を潤す力を備えた植物といえます。

パワフルな葉に対し、白と桃色の愛らしい花を鈴なりに咲かせます。

ふっくらとみずみずしく、まるで桃のような姿をしていることから、「月桃」。


まるまると巻き貝のようであることから、月桃の英語名は、シェル・ジンジャー。


人の背丈よりも随分と大きくなるこの薬草は、太陽の光 −つまり紫外線− をたっぷり浴びる、そんな場所で育ちます。


そのため、その体内に、とてつもない量のポリフェノールを作り、その身を光から護っています。


fuuでは、緑豊かな種子島に自生する、月桃の葉に、貴重な花たちもたっぷりあわせて漬け込み、贅沢なティンクチャーへと仕立てました。



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