月に愛された薬草 蓬(よもぎ)
その歴史は、神話の時代にまで遡り
月の女神のアルテミスが婦人病を癒したところから─
学名も、彼女の名を借り、artemisia(アルテミシア)といいます。
生薬名は「艾葉(ガイヨウ)」といい、
生理不順、腹痛、頭痛、肩こり、冷え性、とくに、子宮周りの血行をよくし、身体を芯から温める、薬草の中でも貴重な“温性”の薬草です。
リラックス効果にも優れ、からだを緩め、不眠や疲労回復にも。
鉄分を豊富に含むため、まるごと取り入れると貧血にも効果が期待できます。
天体の動きと植物は呼応するけれど
飛び抜けて、よもぎも呼応します。
よもぎの特徴は、もぐさの原料となる、葉の裏の白い絨毛。
新月の夜は
その白い裏葉が
真っ暗な夜の僅かな手元の灯りに、
はっとするほどまばゆく輝きます。
対照的に満月の夜には
その月明かりをめいっぱい浴びるかのように
夜風にその葉を揺らします。
よもぎの仲間は世界に数百種類あれど
日本のそれは、中でも飛び抜けて優しく、おおらか。
日本中に根付いていて
四季を通じ、様々な顔をみせてくれて
どんな時期でもその叡智を分けてくれます。
つけてよし、食べてよし、お茶にして飲んでよし、蒸してよし、もぐさのように焚いてもよし
人と数千年に渡り歩みを共にしてきて
こどもから大人まで柔らかにケアをする、他に類をみない薬草といえます。
花言葉は、「幸福」「平和」「平穏」
そして「決して離れない」─
めぐる季節のように、移ろう月のように、様々なステージを登る女性たちの
いかなるシーンにもそっと優しく寄り添う、そんなよもぎらしい花言葉。
そんなよもぎを、特に美しい糸島で育った、野のよもぎから作ったティンクチャー。
エネルギー溢れ、香り高く、たっぷりのポリフェノールや精油成分を含みます。
クロロゲン酸などのピリフェノールは
強い抗酸化作用を持ち、肌のアンチエイジングとストレスケアに役立ち、
シネオールをはじめとする、香りの成分は、血行促進、抗菌作用やかゆみのケアにも役立ちます。
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